家具の仕上げ 3

オイルフィニッシュの標準工程

各メーカー指定の工程がありますが、どのオイルを使う場合も標準的な工程があります。最低必要と言ってもよいかもしれません。楓舎が採用しているものを紹介します。

素地研磨
最終的に#240のペーパーで調整します。
下塗り
下塗りです。10〜15%薄めたオイルを塗布後5〜10分で軽く拭き取ります。20℃で4時間以上乾燥させます。メーカーによっては丸一日というものもあります。吸い込みの激しい材料の場合、この工程を二回以上行うか、メーカーで用意しているシーラーを塗布します。
 
研磨
#400のペーパーで研磨します。吸い込みの差が大きい時は素地が出てくるまで行います。この場合素地全体が出るまで行います。一部だけの場合はむらになることがありますので気をつけます。一般的にはケバをとる程度に、軽くかけます。
中塗り
希釈しないオイルを塗布します。下塗りの時より拭き取りがしづらくなるので、塗布後5〜6分で拭き取ります。乾燥は下塗り同様4時間以上放置します。
 
研磨
#600での研磨です。ほとんどなでるだけの感じですが、きちんとむらなくすることで最後の仕上がりが変わります。特に目に触れる箇所は丁寧に行います。
上塗り
そのままのオイルを塗ります。この時にワックスを混ぜてオイルワックスとすることもあります。比率は5:1〜6:1程度です。乾燥は8時間以上です。最後に空拭きを丁寧にしますと、自然な艶が出てきます。
仕上がりの状態によってはこの工程を繰り返すこともあります。研磨は#600でいけます。
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