予定は大幅に遅れています。しかし何のための講座かと言えば、肝心かなめのところを見てやって知っていただくことですから、予定をこなすことではないのですね。
ということで今月は脚廻りを一部組み立てます。
まず軽く絞った雑巾で水拭きし #240 のペーパーで木地を仕上げます。本当は鉋をかけるのですが、今回はまだ鉋は使えませんので(仕込みも研ぎも別の講座が必要ですから)ペーパーだけで仕上げます。鉋かけのぶんも落とすので時間がかかります。
勝手を確認していよいよ組み立てです。木工ボンドをたっぷり塗ってホゾを押し込み、端金で締めて胴付きをすきまなく確実につけます。はみ出したボンドは素早くブラシで水洗いします。通しホゾにはくさびを二本打ち込みます。その後ねじれ、直角を確認し、狂っている場合はなおしておきます。
おそらくこの一連の工程が、生徒さん達には未知であり同時にもっとも知りたかったところではないかと感じました。K さんもS さんご夫妻もかなり気合いが入っていました。それでも左右の脚を組み終わると皆さんがっくりお疲れのようでした。本当にまじめな生徒さんたちでとてもありがたいことです。
次回はこの脚を合体させて自立できる形にします。できれば天板も組めるといいのですが。