woodworking楓舎:北海道産の無垢材で作る注文家具、創作家具。額縁その他の特注木工品、修理も承っております。木工体験から注文家具まで楓舎にお任せ下さい。
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□ 塗装の事 □

  ●塗装の目的

家具に限りませんが、塗装するのはすべからくそのものを汚れや割れ、キズ等から保護する目的と、もう一つは価値を高めるための化粧です。ですから何も塗らない家具は、ある意味では半製品と言えます。

勿論別の考え方もありますが、楓舎はこの過程を省略しません。汚くなったものを長く愛して下さる奇特な方はまれですし、自分の作ったものをできるだけ長く使って頂こうというためには、仕上げは欠かせないからです。

何百年も使えるものでも、少し痛んだり汚れたりしたせいで捨てられてしまえばそこで終わりです。何百年もかかって成長した木を使ったのに、これでは資源の無駄 使いとなってしまいます。手塩にかけた(楓舎はそんな思いを込めて製作しております)仕事の完成度を高める最後の過程があってこそ、晴れてお客様にお届けすることができます。

●塗装とアレルギーの関係について

天然自然のものを使っているから大丈夫なのだ、という議論は、 天然自然の素材はいつも誰にでも安全であるわけではないという事実を無視した思い込みかもしれません。

花粉症もトリカブトも天然自然の産物です。しかし100%の人に安全ではありませんし、事実は逆です。そばや大豆のアレルギーもあります。それでも大多数の人はそばや大豆を美味しく食べていますし、花粉症に悩まなくて済んでいる人も居ます。トリカブトの毒に平気な人もどこかにはいる事でしょう。

ちなみに楓舎主人は異常ともいえるうるし過敏症です。大抵の人は平気な味噌汁のお椀にもたまにかぶれてしまいます。こう考えてくると、100 %の人に100% 安全を保証する天然自然の産物はないという事になります。

ではどうすれば良いかというと、ご自分のからだと良く相談する必要があります。シンナーを使った塗装はダメ!とか、やっぱり漆でしょ!と頭から決めつけるのではなく、ご自分の心と体が望むもの、許すものを選べば間違いないという事です。ご存じの方も多いと思いますが、
この後の塗料のコーナーではもう少し具体的なお話をしています。

 

□  塗料の事  □

 

先にも述べましたが、塗装の目的にそって大雑把に考えてみました。

●保護する‥‥塗料の物理的、化学的性能

ポリウレタン、
ポリエステル等
(反応硬化型塗料)

 

・塗料に硬化剤を添加する事で反応、硬化する。
・水分、熱、アルコール、薬品、油、汚れに強く、
 耐候性も高い。 
 家具にも現在もっとも一般的に使われている塗料。

 

アクリルラッカー等
(揮発乾燥型塗料)



・塗料に含まれる溶剤(シンナー)が
 蒸発して硬化する。
・熱、汚れに弱いが、耐黄変性に優れる。
 アメリカで多用されている。

 

油性塗料:フタル酸、
カシュー、
チークオイル等
(酸化重合型塗料)




・空気中の酸素と結合して硬化する。
 現在「自然塗料」として好まれる
 オイルフィニッシュも含まれる。
・カシューは漆と同等の性能だが、
 他は耐水性以外の性能は低い。
・いわゆるオイルフィニッシュは、
 塗料の性能としては低い。


●化粧させる‥‥ 色、艶等を含めた風合い

ポリウレタン等


・塗膜が厚く、固い感じ。艶は自由に変えられる。
・頑丈一徹なくせに予想外に多芸多才。

 

ラッカー等

 

 

・濡れた感じが少なく、柔らかそうな印象を受ける。
 木材の風合いをかなり残す事もできる。
・貴婦人を思わせる雰囲気を持つ。

 

オイルフィニッシュ

 


・手触りや見た目の柔らかさ等、
 木材の質感を最もよく生かす事ができる。
・朴訥ではあるが決してどんくさいわけではなく、
 なごませてくれる。

 

●塗料に対する誤解について

1.「木が呼吸できるようにオイルフィニッシュにする」

大変言いずらいのですが、これは塗料や塗装の事をよく知らない、または 従来の塗料をうまく塗る事ができない人々の言い訳ではないでしょうか。
厳密に言うと、塗って木の呼吸をできなくする塗料はありません。どんなにガラスのような塗膜を作る塗料にも微細な穴があって、木は呼吸する事ができます。ただオイルフィニッシュよりはしずらくなるだけです。

2.「自然塗料だから安心!」

塗装のコーナーでも言及しましたが、これも誤解です。確かにシンナーを使わない塗料であるという点では「人に優しい、環境に優しい」ということになりますが、どなたにも安心できるものとはいえません。

多くのオイルには、乾燥を速めるために水銀や何らかのケミカルは使用されていますし、100%天然の塗料でも健康には良くても、家具の美しさを高める性能としてはかなり劣る場合があります。この辺のことは専門店によく相談して、ご自身も勉強する必要があるでしょう。

●塗料の選び方

ご自分の求める性能や風合いのうち、何を優先させるかをお考え下さい。

1.塗膜そのものの性能(耐久性)なら、化学塗料
2.人体や環境への負荷の軽減なら、自然塗料、環境対応塗料

上記2を優先させる方の為に、
自然塗料、環境対応塗料の代表的なメーカーをお知らせしておきます。

塗料名 メーカー 特徴など
     

アウロ





玄々化学工業(株)





農薬や化学肥料は一切使わずに栽培した
60種類以上の原料に、調合技術を加えて 製造。
原料名は全て容器に明記してある。
独アウロ社製。

 

オスモカラー

日本オスモ(株)

 

 

再生可能な自然の植物油
(ひまわり、大豆、アザミ)と、
自然のワックス(カルバナワックス、カンデリラワックス)から製造。
独オスターマン&シャイベ社製。

 

     

リボス

 

 

大橋塗料(株)




天然素材でもアレルギーをおこすものがある。
独リボス社は、必須主成分および必須量以外
排除している。

 

Sオイル
フィニッシュ

 

アトリエ・ベル
bell@mbe.sphere.ne.jp

 

「塗装はしないに限る」と説く寿々木塗装店代表、
鈴木光明さんが開発。他にも用途や場所に合った各種塗料を開発、販売している。

 

セラリカ
コーティング
ピュア


(株)セラリカNODA


 

原料がすべて食品用の植物(木蝋、カルナウバ蝋、キャンデリラ蝋など)。



天然
エコワックス


(株)トミヤマ




赤ちゃんがなめても大丈夫なくらい安全なワックスで全て天然素材を混合したもの。


●楓舎が使っている塗料

ウレタン、
ラッカー


透明、着色、艶消し
最も一般的な化学系塗料


オイル


a.ファスングオイル


松やにベースの軽快な仕上がり
塗膜もつけられます

 
b.グレーズオイル




あまに油ベースで導管からのオイルのふきだしがない画期的な仕上がり

セラック
(シェラック)

 

エコラック E


天然樹脂と食品用アルコールでできた環境対応塗料

 


●ご相談はいつでもどうぞ
    
楓舎はどんな塗装にも応じております。
お客様の求めるものが上記のように決まってくれば、
楓舎の好みを押し付けられないのは自明です。どの塗料にもそれぞれ長短がありますし、
用途によっては大きく制約される事項もあります。
塗装、塗料に関しまして楓舎はいつでもご相談に応じておりますので、
何なりとお尋ね下さい。

また、帯広のウッディーワールド社長、斉藤明男氏が開発販売している「ウッドテクニカラーシステム」は、世界初の木材着色塗装の専門書として絶賛されているものです。木材着色塗装を基本から知りたいという方には、まず「木材着色塗装入門と実践」が入門としておすすめです。

 

 

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